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生徒から不満の声が続出し危機感を感じたユーマンの、授業改善へ向けて努力したこと!
授業は誰かに見てもらうことで改善できますが、1番はやっぱり子供たちの反応ですよね?このままではまずい!と本気で思うようになったのは、修学旅行が終わった6月の中旬ぐらいだったと思います。
校長に指摘されて子供たちから授業の評判がかなり悪いと聞いたのも、ちょうどこの時でした。
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初授業で大失敗の経験!? 成功に導くポイントとは?生徒からすれば、初任者といえど初めての先生ならどんな授業・教師なのか、かなり期待しています。若い教師なら尚のことハードルを上げてきます。私は見事に期待を裏切り、最後まで信頼してくれなかった生徒もいたので、指導者や先輩に見てもらうべきでしょう。
授業は始まりからの導入が大事❗
まずは、授業のウォームアップから導入から見直すことにしました。
新しい内容の導入から失敗すると、授業のターゲット理解にかなり影響があるのです!
英語の授業で定番のアイスブレイクや導入は、まず「Hello, everyone! How are you?」と挨拶で始まります。
さらに、「What time is it now? How is the weather?」など急に簡単な質問をして、英語モードにさせるのが定番のやり方ですが、微妙な反応です。
工夫がないマニュアル指導では、子どもたちの反応が良いわけない!
ウォームアップでの挨拶はマンネリ化しやすいので、今日は何するの?という期待感を最初から見せないと、子供たちのエンジンはかかりません!導入をより効果的にするために意識します!
例えば、「過去形」を導入したいとしますよね?
昨日何をしたか?という雑談形式で過去形を強調しても良いですし、過去形で子供たちにも質問していくと分かりやすいでしょう!
導入は、「ステップアップ形式で段階的に理解できる学習方法」が最も効果的なんです!
そこに、過去形に関する内容を含んだ場面を映像や物で見せたり(昔の写真など)
ALT(外国人指導補助者)がいる時は、過去形を含んだ場面設定をして、演じながら本格的な会話をやったりと工夫していきます☺️
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ALTと協力授業作り!実践的な学びの学習環境とは?ALTと授業を作り上げるため、連携することは不可欠ですが、工夫しない教員が多いのが実情です。実践的かつ国際的な学びの場にできるよう、もっと協力してもらえる関係作りをしましょう!
段階的な理解を促す学習指導法の例を紹介
①「I like baseball.」と既習事項で話し始めて今までの復習をする
⇒まずは「お、何の話をするの?」と想像させて集中力を高めます。また、「これなら分かる!」とゆっくり聞き取れるスピードで話すことで、苦手な子に対するハードルを下げます!
②「I play baseball with my friends.」と続けて既習事項を入れる
⇒ALTがいれば、「Do you play baseball?」と会話形式にできるのでより分かりやすいくなりますね(^^)
英語のできる生徒に質問して会話形式にもできます。
しっかり「Yes, I do.」と文で答えさせる指導をするのもポイントです!
③「I played baseball yesterday.」と新出事項を既習事項の後に入れて、違いに気付かせる
⇒2回話して強調し、ここで初めて「過去形」を入れます。さらに追加で、過去の文を導入したいので、
ここからどんどんALTや生徒に質問していきます。
新出事項の「did」を自然に入れていきたいので、質問はdidにしますが、答え方は間違えても最初は指摘しません!
④「You played baseball yesterday.」とあくまで新出事項の「過去形」を強調する
⇒相手が答えたら、主語を二人称にかえて過去形で肯定文を意識させます。「What kind of sports do you like?」など、
質問を変えてバリエーションをつける工夫をすると良いですよね
導入から、アクティブラーニングを意識
これだけ活発にやればどうでしょうか?生徒は一気に英語学習モードになり、その後もスムーズになるはずです!
私は、まず導入から相当時間をかけて、授業改善していきました❗
少しずつ生徒の反応が良くなり、挙手や発言も増えてくる活発さが出てきました!
授業の初めを工夫するだけで、こんなにも変わるのかと驚きましたね。
初任者は授業研修で改善を!
初任者には校内研修の一環で、週2回初任者指導教員に授業を見てもらい、後で指導してもらうという授業研修があります。私の場合、指導教員が高齢の方で非常に優しかったということもあり、私はすっかり甘えてしまっていました 笑
私は英語(私の専門教科)ではなく、美術の先生が指導教員でした・・・。
なので、英語の指導方法より、本当に基本的な場面ごとの授業の進め方だけ教わったという訳です(-_-;)
専門教科の指導教員は別にいたが・・・
英語の指導教員は別にいましたが、忙しいのかあまり頼んでも見に来てくれませんでしたよ・・・・
もちろん質問すれば、懇切丁寧に教えて頂けましたがね~
そして、その初任者指導の先生にも指導の時間というより、ほとんど授業の良い部分を取り上げてフィードバックしてくれるようになってきました。
校長から叱られて、子供たちの評判が悪いと知ったのはあくまで授業改善の意識をするきっかけに過ぎません!もちろん質問すれば、懇切丁寧に教えて頂けましたがね~
そして、その初任者指導の先生にも指導の時間というより、ほとんど授業の良い部分を取り上げてフィードバックしてくれるようになってきました。
授業改善へ全力を尽くした理由は他に3つ!
①生徒が寄ってくるようになった
特に、「自分で良い授業になった!」と自信のある授業をした後の子供の表情は、とても明るかったのを覚えていますね(^-^)
授業中に余裕が出てきてからは、クラスの個々の生徒を見れるようになり、関わりが増えたのも大きかったと思います。
②校長が授業を頻繁に見に来るようになった
最初は、ほぼ毎日来られました 笑
ドアから見るだけでなく、時にはクラスに入り、生徒の指導補助までして下さったほどです。
その後、校長に「授業見に来て頂いてありがとうございました」と礼をするのが礼儀なんですが、私は最初それが分からずに、何も言わなかったので、また呼び出されて叱られました・・・
それは、「うわ!また見に来てる!」と感謝の欠片の気持ちも無かったからです。
③教頭による授業特訓が、週1で放課後行われるようになった
⇒教頭から「新人研修の一環」として、授業を見ていただけることになったわけです。
社会の先生ですが、非常に的確なご指導で、英語の授業方法改善に尽力して頂けました。
全て他人の力があったからこそ、自分が成長できたことに感謝する
こんな自分を厳しく叱ってくれたので、成長できた訳ですから感謝しかありません。理不尽なことではなく、全て自分の非常識さや失敗が招いたことなので、猛省して然るべきなんです。
叱るのは、相手に嫌われかもしれないので、非常に嫌でエネルギーがいる
これは、教師になって、子供を指導する立場になってからようやく分かったことです。これからもたくさん失敗して叱られると思いますが、自分の成長のためには、しっかり受け入れて前に進まないとダメですね!!
そしていずれは、しっかりと叱れる人にならないといけません。
授業で勝負できるようにするには、学び続ける姿勢が大切!
本来は初回の手応えを見て、生徒の実態に合わせた授業展開をすべきです。考えたアイデアが上手くいかないことが多々ありますが、何がいけなかったのかを毎回反省して磨き直せば、次回に繋がります!
一応マニュアルは教科書毎についていると思いますが、参考程度です。「授業の上手い教員」が一番生徒の信頼を得やすいですね!