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今回の記事は、教員の労働時間について、実際ユーマンが月平均80時間以上の残業をした体験や考えを記述!
労働基準法とは?と言いたくなるレベルの残業時間です。
※あくまで私の学校での例です
勤務時間帯は8時20分~17時までだが・・・
⇒出勤時間は、強制的に朝部活がほぼ毎日あるので7時半までには出勤します。登校指導、他業務があれば7時過ぎに出勤したこともあり、自分の時間を確保する為には、作る努力が必要です!
そして、定時退勤の17時はほとんどの教員が不可能でした。
放課後部活があれば、原則顧問がついて指導する必要があり、新人は特に積極的な姿勢が求められるので、職員室で仕事している先輩教員もいるが、真似できないのです・・・
冬は暗くなるのが早いので、下校時間が17時過ぎの時もありますが、逆に夏は18時過ぎになります。
・下校指導後にようやく業務開始
日によって異なりますが、平均17時半過ぎからが多かったです。主な内容は以下の3つ!
①職員会議や学年会など
②校務や事務業務
③研修や授業準備
強制的に時間拘束されるもののあれば、自分の裁量次第で帰れる日もありますので、①~③次第です。残業代が支給されれば良いのですが、「給特法」という法律が改正されない限り、支給はされません!
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教員の働き方改革が叫ばれている!!実現できるならばこの2つ休職する教員の数が、1990年代と比較すると約5倍以上になり、一刻も早い教育改革が進められないと、子供たちの未来はありません。学習指導要領が改訂されるので、より質の高い授業が求められる中、現状をどのようにして打破していくのでしょうか?
①職員会議や学年会といった会議がある日
最も残業時間が長くなる最悪の日です(泣)生徒を全員帰してから行うわけですから、必然的に定時後になりますよね??
学年会は各学年毎に、所属する教員が全員集まって主任を中心に学年毎の取り決めを行ったり、宿泊合宿や修学旅行など行事に関する話し合いがあります。(平均約2時間、ただし行事に関してはかなり長くなる時も!!)
最悪な時は、職員会議と学年会が重なるなんてことがあれば21時をオーバーすることもあります・・・!!
定時過ぎにこれらを行うと、大体19時ぐらいに終わる計算になりますね。
②校務や事務業務
生徒会や各委員会、学年ルームリーダー会(学級代表を集めて話し合う会、担当教員が必ずいる)、学年毎の担当業務などなど・・・学校という組織の一員として、教員は学校・学年単位で色々な担当があるので、初任者は多少考慮されるもののすべきことは多いです!
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学校運営の組織業務分担 校務分掌とは?校務分掌は、学校運営の業務分担のことでどの教員も必ず割り振られます。生徒指導や部活動、道徳など様々ですが、年度毎に変わるので、業務引き継ぎは必ず行います。私は地域のボランティアの窓口となる「地域指導員」というのを担当しました。
上記校務分掌が「学校内での担当」に、下記学年分掌が「学年内での担当」になります。
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学年分掌とは? 教員に割り当てらる担当業務!学年分掌は、学年毎の業務で分担のことです。特にフリーは、担任ほどの業務量はないので忙しい業務を担当します。私は最も大変な「会計」と「学年親睦会」の2つを担当していました。正直、さっぱり分からず周りに助けてもらいましたが、完全にキャパオーバーでした・・・
それぞれ全校用・職員会議用に資料作成したり、学年会計を管理したりと、事務仕事が山盛り(+_+)
まだ改善の余地があるとすれば、学年分掌の負担ですかね?
③研修や授業準備
特に初任者は、初任者研修が結構あるので業務レポートや授業案の準備など膨大な量が!!あわせて読みたい

【教員最初の研修】初任者研修の具体的な内容とは?初任者研修とは、1年目の教員に課せられる1年間の研修のことです。毎週レポート形式の業務報告書作成、示範授業や研究授業に向けて指導細案作成、校外研修など、日頃の教員の仕事に上乗せされるので、負担はかなり大きいです。
もちろんダメなことですが、よくレポートをためて校長に提出していたのでお叱りを受けました・・・
新人特有の負担が他と比べると異常な量!!
そして、授業準備ですが教員は授業で勝負するわけですから、ここに最も時間を割かないといけません!!
いわゆる教材研究ですが、初任者なので当然ノウハウは講師でもしていない限り、ありません。
先輩教員は、既にノウハウがあり相当効率良く日々授業をされていると思いますが、初任者は授業準備に相当時間がかかります!
正採用される前に、講師経験は積んでおくべき!
新卒採用で講師経験なしだと、すぐにキャパオーバーになるでしょう。あえて、いきなり教員にならず講師経験を積んでから考えても良いかもしれません。
少しでも教員独特の働き方に慣れておけば、効率良く仕事できるでしょう!
私は塾と迷っていたので講師経験は積まず、いきなり教員になって苦労してきました。
授業準備だけで20時オーバーすることはざらにありました。
休みの間に授業準備をしておき、ストックすることをオススメ!(特に長期休暇)
強制的に時間拘束されるものは仕方無いとしても、授業準備など自分次第で改善できるところは何とかしたいですよね?残業になるケースは他にも多種多様!
地域独自の活動(私の場合、人権問題に携わる学校だったため、地域住民と人権問題について公民館での会議もありました)、家庭訪問、生徒指導、テスト採点など日によって違います。私は平均20時半~21時退勤が多かったので、
部活動を合わせると単純計算で1週当たり20時間以上の残業時間に(+_+)
さらに最悪なことに、職場の雰囲気からして帰りにくいようになっており、校長や教頭も頻繁に20時過ぎまでいましたよ!管理職も先輩教員もたくさん残っている中、「お疲れ様でした~」って気持ち良く帰れるはずがない!!
早く帰ってた時期もありましたが、先輩に陰口を言われて嫌気が差しましたし、早く相談したいことがあっても皆忙しそうで相談を遠慮してしまい、早く帰れても帰れなかったケースがあります。私は一人で抱え込むタイプだったので、もっと周りに遠慮せずにタイムマネジメントなど、相談すべきと反省も当然しています。
残業時間を増やす悪循環が凄まじい!
あまりにも残業時間が多いと、それが普通になり感覚がマヒしてきますが、心身は知らないうちに疲弊しています。現状教員の労働環境問題では、元気な人でも働けなくなる可能性が高いです。
取り返しのつかないことになる前に、本当に一生続けていけるか考え直すべきです!