今回の記事は、外国語教育においてキーとなるALTとの連携授業について、ユーマンが実践してきたことをいくつか紹介!
今や当たり前のようにいる、外国人の先生たちですが、公立校の多くは「ALT」と呼ばれる人たちです。
ALTとは「外国語指導助手(Assistant Language Teacher)」のことを差しますので、主導で授業を進めるわけではありません!
授業の中で、子供たちと触れ合い、時に助言することが主な役割になるのです。
私も子供の時、何人かALTに教わりましたが、先生自体が大人気でしたし、英語に興味を持ったのは間違いありませんので、効果は確実にあると思いますね!
ALTの導入経緯は、1987年から始まった「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」がきっかけ
これは外国の若者を日本に呼び、日本の国際化や外国語教育の推進に役立てようとするものです。
しかし、教員になっていざALTと授業をした時に、全然上手くいきませんでした・・・
もちろん、自分が経験浅くて未熟なのはありますが、ALTはこちらが何も頼まなければ、「ただその場にいるだけ」になってしまいます!
今まで8人のALTと授業しましたが、他の先輩教員も上手く連携できておらず、むしろ必要ないという意見まで教科部会であったほどですよ・・・
ALTは毎回の授業にいるわけではなく、色々な学年や教員のところへ振り分けられるので、もっとALTがいるからこそできる授業を考えておけば良かったと後悔しています(^-^;
せっかくALTがいても、ウォームアップの挨拶や英文の音読練習をお願いするぐらいで、後はニコニコしていてもらうだけでした 笑
ALTの中には自ら動いてくれる人もいたようで、確かにALTの質の差がある!
しかし、ALTの教育は契約上できない所があり、法令違反になる恐れがあるのです。
となると、能動的に動いてもらうしかないのですが、日本人とは考え方が違うので、これは中々難しい課題なんですよ・・・
私は今も外国人講師と働いていますが、未だに悩んでいる所です。
とにかく、ALTが主導できない状況ならこちらがもっと工夫が必要!
子供たちの年齢が中学生以上となると、もっとALTと実践的な学びができる、授業作りを考えなければならないのです。
そこで、大きく分けて2つの方法を考えました!
①ALTがいるのを前提で授業案を考える
②協力的になってもらうようにするため、仲良くする
①のようにすれば、ALTが活躍できる場面を結構増やすことができました!
例えば、ロールプレイ(Aさん、Bさんに分けて役割分担する音読練習)で、よりリアルな感じを出すため、教科書の文を参考に実践しました!
また、新出単語や表現があればどのような場面で使うのかを、具体例を示して説明してもらうことにしました。
ALTの説明に説得力があり、生徒の反応にも変化が!?
ALTと連携した授業をしてから、生徒の反応が良くなり、積極的に英語を話すようになってきました!
もちろん、ALTとの連携授業ができるようになってからは、既に発問の仕方や進め方に自信がついてきたのもあります。

連携授業のために、ある程度打ち合わせが必要ですが、強制できないので②のようにコミュニケーションを普段から取りました。
ALTは基本的に英語科教員としか話さないので、結構職員室で浮いてたり、寂しそうにしていることがある!!
そこで話しかける回数を増やし、あえて子供たちの前で見せることで、もっと馴染んでもらおうと思ったこともあります。
何故かシャイな感じのALTが多かったので・・・


仲良くなれば、お願いしやすいですし、向こうから聞いてくれることも増えてきて、凄く後半はやり易くなったのを覚えています。
これは今でも役立ちますが、
ALTとはいえ、教員に違いありませんから、もっと連携するためには今一度全教員にALTが何のためにいるか、考えてほしいですね!
ALTと連携授業で質の高い授業を!
ALTと連携する授業は課題がたくさんありますが、工夫次第で現状でも実践的な学びができます。
頼りないALTも確かにいますが、貴重な外国人講師と学ぶ機会を増やして実践的な学びの場にしましょう!